紙ができるまでPaper
原料工程(古紙パルプ)
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古紙(原料)
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パルパ-
古紙に水と薬品を加え、撹拌します。 すると、古紙はドロドロになり、同時に印刷されたインクがはがれてきます。
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フローテーター
泡を出して、その泡にはがれたインクをくっつけて浮上させ、除去します。
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スクリーン
古紙に混ざった異物を除去します。
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デッカー
古紙の汚れを洗い落とします。
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ストック
完成した古紙原料を貯蔵し、抄紙機へ送ります。
抄紙工程

- ワイヤーパート
- 希釈した原料をワイヤー上に流します。ここで紙の地合(紙のむら具合)を整えます。
- フェルトパート
- フェルトとは毛布のこと。湿った弱い紙を次工程へ移送するのに使われます。
- プレスパート
- ロールに圧をかけて一気に絞ります。圧のかけ具合で紙の厚さが変わってきます。
- ドライヤーパート
- 110-150℃のドライヤーで紙を乾燥させます。温度が低すぎると未乾燥になり、高すぎると過乾燥になって凸凹の紙になってしまいます。
- ドライクレープ
- 「巻き取りの回転速度」<「ドライヤーパートまでの回転速度」として、ドライヤーに刃を当てて紙を削り取ります。そうすると、図のように紙にクレープ(しわ)ができ、軟らかい紙になります。 乾燥した後しわを付けるので「ドライクレープ」です。ティッシュペーパーやトイレットペーパーは、この製法で作ります。

- ウェットクレープ
- 「プレスまでの回転速度」 >「ドライヤーパート以降の回転速度」として、プレスロールに刃を当てて紙を削り取ります。 そうすると、図のように湿紙にクレープ(しわ)ができ、表面積の多い紙になります。 湿紙の状態でしわを付けるので「ウェットクレープ」です。ペーパータオル等は、この製法で作ります。

- 巻取り
- こうして出来た紙をロールに巻き取っていきます。 (当社の場合ですが)直径は2m。重量は700kgぐらいになります。

- 原紙保管
- 原紙は一時的にラックに保管しておき、 先入れ、先出しにて加工場へ運搬されます。

加工工程
トイレットペーパー加工

ペーパータオル加工

生産された原紙の一部は、グループ企業である春日工業株式会社に運ばれ、トイレットペーパーやペーパータオルへと加工されます。